病院・施設の特徴:治療・設備・スタッフ・管理システムについて

どのような施設があるのか?

種類別に見る日本の医療施設

病院

  • 総合病院:全般的な疾患に対応する病院。
  • 大学病院:大学の医学部が運営する病院で、医療の最前線での臨床研究や教育が重視される。
  • 地域医療センター:地域住民が受けることができる医師不足地域に設置される病院。
  • がんセンター:がんに対応する総合病院。
    専門的な治療を行っている。
  • 精神科病院:精神疾患に対応する病院。

診療所

  • 一般診療所:住民が受けられる一般的な医療機関。
  • 歯科医院:歯科治療を行う医療機関。
  • 小児科診療所:小児科診療を行う医療機関。

介護施設

  • 特別養護老人ホーム:介護が必要な高齢者を受け入れる施設。
  • 有料老人ホーム:高齢者が安心して生活できる住居付きの施設。
  • グループホーム:認知症等の疾患で生活が困難な高齢者が、共同生活を行う施設。
  • デイサービスセンター:高齢者が日中を過ごすための介護施設。
  • 訪問介護サービス:介護の必要な高齢者が自宅で生活するための支援サービス。

どのような医療・治療が提供されるのか?

提供される医療・治療について

病院によって異なる

病院や施設によって提供される医療・治療は異なります。
例えば、大きな総合病院では、内科、外科、脳神経外科、小児科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科など、様々な診療科目を扱っています。

一方、クリニックや診療所では、特定の診療科目を専門としている場合があります。
例えば、皮膚科、歯科、整形外科、精神科などが挙げられます。

一般的な医療・治療

  • 内科治療:病気や症状に対する内部からの治療や薬物療法
  • 外科治療:手術による治療や、傷害や疾患に対する手技的治療
  • リハビリテーション:けがや病気で転倒し、歩行に不安定や筋力低下が生じた場合などに、運動器の機能や能力を回復させる治療
  • 放射線治療:ガン細胞を破壊するために放射線を使用する治療
  • 化学療法:がんの進展を抑えるために、抗がん剤を投与する治療
  • 人工透析:腎臓が機能しなくなった場合に行う治療

病院や施設による特化した医療・治療

  • がんセンター:がん治療に特化した病院や施設
  • 眼科クリニック:眼の疾患や治療に特化したクリニック
  • 糖尿病センター:糖尿病治療に特化した病院や施設
  • 心臓血管外科:心臓手術に特化した外科治療
  • リウマチ科:リウマチや関節炎に特化した内科治療

以上のように、提供される医療・治療は病院や施設によって異なります。
診療科目に特化した病院や施設もありますので、自分の病気や疾患に合わせた適切な医療・治療を受けるためには、事前に情報収集をすることが大切です。

どのような設備・装備があるのか?

病院・施設の設備・装備

一般的な設備・装備

  • 病室:ベッド、机、椅子、テレビ、エアコン、トイレ、洗面台、シャワー
  • 手術室:手術用テーブル、手術用照明、麻酔器、モニター、手術器具、術後回復室
  • 検査室:レントゲン、CT、MRI、超音波、血液検査、尿検査、心電図
  • 緊急対応用の医療機器:人工呼吸器、心肺蘇生器、除細動器、救急車
  • 薬剤室:薬品、薬剤師管理の下にある

施設による設備・装備の差異

  • 大規模病院・総合病院:救急センター、NICU、PICU、PET-CT
  • クリニック・診療所:レーザー治療器、人工透析機、視力矯正手術器具
  • 介護施設:車いす、歩行器、介護用ベッド、集団食堂

設備・装備の重要性

適切な設備・装備を備えているかどうかは、患者の適切な治療や医療スタッフの効率性に大きな影響を与えます。
また、最新の医療機器を導入することで、より正確な診断や治療が可能になり、患者の満足度向上にもつながります。

どのようなスタッフが勤務しているのか?

病院・施設の特徴に関する質問:どのようなスタッフが勤務しているのか?

看護師

  • 一般病棟、ICU病棟、手術室など、様々な部門に勤務する看護師がいます。
  • 日勤、夜勤、交代勤務など様々なシフトパターンがあります。
  • 常勤、パート、派遣など雇用形態も複数あります。
  • 看護師の中には救急救命士や大学病院の専門看護師など、専門性の高いスキルを持つ人もいます。

医師

  • 各診療科に所属する医師がいます。
  • 診療や手術、診察などを担当しています。
  • 病状に応じて入院治療や手術を必要とする患者さんに対しては、チーム医療が行われることが多いため、専門医や協力医師とも連携します。

医療技術職

  • 放射線技師、臨床検査技師、診療放射線技師、理学療法士、作業療法士、栄養士など、様々な技術職が存在します。
  • それぞれの職種に応じた役割を担い、専門的な知識や技術を駆使して患者さんの診断や治療に貢献しています。

事務職

  • 受付、診療費の請求・調整、院内の文書管理など、事務業務を担当するスタッフがいます。
  • 患者さんに対する対応や、スムーズな医療サービスの提供が求められるため、丁寧な業務を心掛けています。

清掃員

  • 病室や共用スペースの清掃を担当するスタッフがいます。
  • 患者さんが感染症にかかるリスクを減らすため、衛生管理に十分配慮されています。

どのようなカルテや医療情報管理システムが使われているのか?

カルテや医療情報管理システムの種類について

一般的なカルテや医療情報管理システム

  • 電子カルテ:患者の診療記録を電子化して管理するシステム。
  • パッケージソフトウェア:個別のソフトウェアを組み合わせて、カルテや医療情報を管理するシステム。
  • オープンソースソフトウェア:無償で提供されるソフトウェアで、自由に改変や改善ができる。
    主に中小規模の医療施設で導入される。

日本で主流の医療情報管理システム

  • 電子カルテ:Medicom(メディコム)、中外デジタルメディアのE-clinic(イークリニック)、日本電算のEMR-VCare(イーエムアール・ブイケア)など。
  • パッケージソフトウェア:日立製作所の日立メディカル事業部が提供するEMR-i(イーエムアール・アイ)。

海外で主流の医療情報管理システム

  • EPIC:アメリカの医療情報管理システムで、多くの大学病院や総合病院で導入されている。
  • Cerner:アメリカの医療情報管理システムで、北米を中心に世界各国で導入されている。
  • Allscripts:アメリカの医療情報管理システムで、小規模から大規模まで様々な医療施設で導入されている。

使われる理由

  • 電子カルテの導入により、診療記録の閲覧や入力が容易になり、医療の効率化や正確性が向上する。
  • パッケージソフトウェアやオープンソースソフトウェアを使用することで、医療施設の規模や予算に合わせて選択が可能。
  • 海外の主流の医療情報管理システムが導入される場合、海外との情報共有が容易になり、国際的な医療の質の向上につながる。

まとめ

日本には、病院、診療所、介護施設などの医療施設があります。病院には総合病院、大学病院、地域医療センター、がんセンター、精神科病院があり、診療所には一般診療所、歯科医院、小児科診療所があります。介護施設には特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム、デイサービスセンター、訪問介護サービスがあります。提供される医療・治療は施設によって異なりますが、一般的には内科治療、外科治療、リハビリテーションなどがあります。


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